Music
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Spirited Away Suite(2018)
Film -
3(picc),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,3(btb),1/timp/perc/hp/pf(cel)/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 25:07
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Symphonic Suite “Castle in the Sky”(2017)
Film -
3(picc),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,4,1/timp/perc/hp/pf(cta)/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 26:42
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1.Doves and the Boy ~ The Girl Who Fell from the Sky 4'
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2.A Street Brawl ~ The Chase ~ Floating with the Crystal 4'
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3.Memories of Gondoa 1'
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4.The Crisis ~ Disheartened Pazu 2'
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5.Robot Soldier ~ Resurrection – Rescue ~ 2'
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6.Gran’ma Dola 2'
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7.The Castle of Time 3'
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8.Innocent 2'
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9.The Eternal Tree of Life 3'
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ASIAN SYMPHONY(2017)
Orchestra -
3(picc),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,3,1/timp/3perc/vib/mba/hp/pf(cta)/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 26:37
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I.Dawn of Asia 5'
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II.Hurly-Burly 3'
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III.Monkey Forest 6'
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IV.Absolution 6'
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V.Asian Crisis 6'
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Encounter for String Orchestra(2017)
Orchestra -
strings (8,6,4,4,3)
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Duration - 5:55
Encounter for String Orchestra
2012年にフェルメール展が催され、その作曲を依頼されたのですが、僕の強い要望でエッシャーも展示されました。ミニマリストとしてはフェルメールよりも(もちろん好きですけど)だまし絵のエッシャーの方により興味があったからです。その楽曲を中心に、後に「弦楽四重奏曲第1番(String Quartet No.1)」を作曲しました。その第1曲がこの「Encounter」です。それをストリング・オーケストラとして独立した楽曲にしました。マーラーがシューベルト等の弦楽四重奏曲をオーケストラ用に書き直していますが、厚くなる部分と、ソロの部分をうまく活かしてよりダイナミックに作っている。僕もそのことを大切にしました。
レの音を中心としてモードによるリズミカルなフレーズが繰り返されます。ややブラックなユーモアもありますが、変拍子と相まって曲の展開の予想はつきにくい、従って演奏もかなり難しいです。
曲のタイトルはエッシャーの「Encounter」という絵画(版画)からきています。もちろんインスピレーションも受けています。決して重い曲ではないので、楽しんでいただけたら幸いです。
久石譲
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THE EAST LAND SYMPHONY(2016)
Orchestra -
soprano+3(picc),3(eh),3(bcl),3(cbn)/4,3,3,1/timp/5perc/hp/pf(cta)/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 43:26
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I.The East Land 9'
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II.Air 7'
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III.Tokyo Dance 8'
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IV.Rhapsody of Trinity 12'
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V.The Prayer 8'
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TRI-AD for Large Orchestra(2016)
Orchestra -
3(picc),3(eh),3(Eb/A/bcl),3(cbn)/4,3,3,1/timp/4perc/pf(cta)/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 11:30
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Contrabass Concerto(2015)
Orchestra -
solo contrabass + 2(pic/alto),1,2(A/Eb),2(cbn)/2,1,2(btb),0/3perc/hp/pf(cta)/strings(8,6,4,4,3)
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Duration - 28:47
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Movement 1 10'
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Movement 2 10'
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Movement 3 9'
Contrabass Concerto
「Contrabass Concerto」は日本テレビの「読響シンフォニックライブ」という番組でカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」と一緒に演奏する楽曲として委嘱された。ソロ・コントラバスは石川滋氏を想定して作曲し、両曲とも僕が指揮した。
作曲に当たってコントラバスの音を実体験するために楽器を購入し、毎日作曲の前に15~30分練習した。そのことによって響きを身体で覚えることができた。
2015年の春先から作曲を開始し、夏にコントラバスのパートとピアノスケッチを作り、秋にオーケストラのパートを完成した。全3楽章からできており約30分の作品になった。
初演は2015年10月29日 東京芸術劇場 コンサートホールにて、ソロ・コントラバス 石川滋氏(読響ソロ・コントラバス)と読売日本交響楽団によって演奏された。その後2017年7月16、17日にわたって長野市芸術館 メインホールにて同石川氏とフューチャー・オーケストラ・クラシックス(FOC)によって再演され同時にレコーディングもされた。
第1楽章
F#-B-E-Aの4つの音が基本モチーフとして全体を支配している。この4度音程はソロ・コントラバスのオープンチューニング(通常はE-A-D-G)なのだが、展開していくと演奏する上では大変難しい音程でもある(ヴァイオリンの5度音程のように)。もともと軽快なテンポで始まる自由な形式の楽曲だったが、後に序奏と中間部に遅めにテンポのパートを作り、全体を立体的にした。第2楽章
冒頭のコントラバスのピッツィカートはもちろんジャズからの影響であり、それがもっともこの楽器の良さを発揮すると考えたからである。その上にクラリネット、ホルンが奏でる、モチーフが全体の要になっている。その後コントラバスが同じモチーフを演奏しながら盛り上がり、静かな中間部になる。ちょっと複雑だが大きくは3部形式からなり、後半はベースランニングのアップビートで始まる。個人的にはもっとも無駄なく構成できた楽章で気に入っている。第3楽章
この楽章では7度音程のモチーフで全体を構成している。スケルツォ的な明るさと終楽章としての重みが出るように気をつけた。一番ミニマル的な方法論に近い楽章になった。久石譲
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Chamber Symphony No.2 “The Black Fireworks” for Bandoneon and Chamber Orchestra(2017)
Chamber Music -
solo bandoneon + 1(picc),1,2(bcl), 1/1,1, 1,0/2perc/pf/strings(1,1,1,1,1)
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Duration - 27:10
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1.The Black Fireworks 11'
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2.Passing Away in the Sky 10'
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3.Tango Finale 6'
Chamber Symphony No.2 “The Black Fireworks” for Bandoneon and Chamber Orchestra
バンドネオンでミニマル!というアイデアが浮かんだのは去年のMFで三浦くんと会ったときだった。ただコンチェルトのようにソロ楽器とオーケストラが対峙するようなものではなく、今僕が行っているSingle Trackという方法で一体化した音楽を目指した。Single Trackは鉄道用語で単線ということですが、僕は単旋律の音楽、あるいは線の音楽という意味で使っています。
普通ミニマル・ミュージックは2つ以上のフレーズが重なったりズレたりすることで成立しますが、ここでは一つのフレーズ自体でズレや変化を表現します。その単旋律のいくつかの音が低音や高音に配置されることでまるでフーガのように別の旋律が聞こえてくる。またその単旋律のある音がエコーのように伸びる(あるいは刻む)ことで和音感を補っていますが、あくまで音の発音時は同じ音です(オクターヴの違いはありますが)。第3曲の「Tango Finale」では、初めて縦に別の音(和音)が出てきますが、これも単旋律をグループ化して一定の法則で割り出したものです。
そういえばグラスさんの《Two Pages》は究極のSingle Trackでもあります。この曲から50年を経た今、新しい現代のSingle Trackとして自作と同曲を同時に演奏することに拘ったのはそのためかもしれません。
全3曲約24分の楽曲はすべてこのSingle Trackの方法で作られています。そのため《室内交響曲第2番》というタイトルにしてはとてもインティメートな世界です。
また副題の《The Black Fireworks》は、今年の8月福島で中高校生を対象にしたサマースクール(秋元康氏プロデュース)で「曲を作ろう」という課題の中で作詞の候補としてある生徒が口にした言葉です。その少年は「白い花火の後に黒い花火が上がってかき消す」というようなことを言っていました。その言葉がずっと心に残り、光と闇、孤独と狂気、生と死など人間がいつか辿り着くであろう彼岸を連想させ、タイトルとして採用しました。その少年がいつの日かこの楽曲を聴いてくれるといいのですが。
久石譲
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Symphonic Poem NAUSICAA 2015
Film -
mixed chorus (SATB)+3(pic&fl),3(eh),3(bcl&cl),3(cbn),t.sax/4,3,4,1/timp/perc/hp/pf(cta)/strings
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Duration - 21:02
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祈りのうた -Homage to Henryk Gorecki-(2015)
Orchestra -
solo pf+perc/strings(14,12,10,8,7)
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Duration - 6:48
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